■Bio Diese■

新しいエネルギィ-の開発

   大原エコパークにおける石油代替え燃料製造、及びRPS法によるバイオマス発電事業について


  この度、エクストラグループの塚本会長が十余年を駆けて計画してきた千葉県大原町でのエコパーク構想のなかで、バイオマス発電所の発電機関としてディーゼルエンジンの選択を私たちに委託されました。大原エコパークでは平成18年春に、風力発電と今回私共が協力して立ち上げるディーゼル発電によって造られる電気を東京電力に買ってもらう予定です。
  私達はディーゼルエンジンの取り扱いに経験豊富なスタッフが会長の下に集まり、廃食油を使ってディーゼル機関の運転を効率的に出来ないか、というテーマに長年取り組んで参りました。結果、石油の精製と同様な蒸留熱分解法を始めとし、清澄精製法迄、グリセリン等の副産物を発生させ無いバイオマス燃料製造方法を発明完成いたしました。
  この発明と方法が事業化され普及してゆけば地球環境の温暖化防止へ寄与し、省エネにも経済的にも地球環境に利するものであると確信するに至りました。
 BDF{バイオディーゼル燃料}と言えば、これまで欧米では、菜種油、ひまわり油、大豆油、トウモロコシ等の植物バージンオイルをメチルエステル化反応によって製造され、軽油の代替え燃料として、ディーゼルエンジン車に使用しており、日本では、廃食油を使って、京都市や滋賀県などの自治体を始め、各地の企業やNPO法人等が取り組んでおりますが、次の様な欠点があります。

1,
設備費が高いため、廃食油の原価が0円にもかかわらず、完成品の価格が60〜78円(1L当たり)とA重油価格と同じで高い。
2,
製造過程で粗グリセリンが生成され分離とその処理に手間がかかりすぎる。グリセリンで石鹸を作っているところもあるそうですが、コストの高い石鹸では売れません。

  さて、これまでのBDFの製造方法では、以上の様な欠点がありますが、私たちの長年の取り組みで、廃食油と廃潤滑油を使った全く新しい蒸留装置及び清澄精製装置が開発され、これまでのコストの5分の1の1L当たり10円を切る新しいBDFが生まれました。

  ディーゼル発電のコストは、そのほとんどが燃料のコストです。この新しいBDF製造装置(Patent Pending)がこれからのディーゼル発電のコストを引き下げてくれるばかりで無く、バイオマスによる新エネルギィーとして環境にやさしい事は言うまでもありません。 この新燃料の性状分析の結果、ディーゼルエンジンが要求する性状に合致しており、セタン価などはA重油より高く、動粘度や流動点等はコンデショニング装置にてシステムコントロール出来ます。
廃油の成分は石油原油以上に複雑ではありますが、石油同様炭素(C)と水素(H)の結合体である炭化水素です。 油脂類の主成分は脂肪酸とグリセリンが結合したトリグリセリドで炭素数が4個から24個までが殆んどですから、私達は成分分析や性状分析を行う中で、不純物の除去、とりわけ植物油中に浮遊する油脂結晶やバクテリア等を最終的に除去する事でこの装置の開発を行ってまいりました。現在テスト装置で製造された燃料により私どものシステムでディーゼル発電機は支障無く運転出来る事が実証されております。、元々ディーゼルエンジンの発明者であるルドルフ・ディーゼルは植物油で動くエンジンとしてディーゼル機関を考えていたのです。
発展途上国ではパーム椰子油やヒマワリ油等のバージン油を毎年栽培生産して、この装置でNewBDFを造る事が出来ますので、生産純植物油とリサイクル廃油の両方に使える装置なのです。日本国内で生産消費されている植物油は年間約250万トン、そのうち30万トン位は回収され飼料などに一部再生利用されていますが、その他年間50万トン以上発生する廃食油はその殆んどが無駄に焼却されております。
   ボイラー燃焼による蒸気タービン発電に比べてディーゼル発電では3倍も効率の良い事は明白な事実であり。現在日本のオンサイト発電で使われているディーゼル発電の燃料を年間50万トンがこのNewBDFに変えられるならば石油資源であるA重油50万トンを削減でき金額にして250億円を毎年節約できCo2の排出権50万トンを得る事が出来ます。すなわち毎年21億6千万Kwの発電量が期待できるだけでなく一石二鳥、三鳥のメリットが生まれます。 
  この装置のシステムは、動植物油脂又はその廃食油を主原料として、廃潤滑油を10〜20%体積比で混合、加温攪拌しながら振動振い機で不純物を分離した後、蒸留機により気化した油脂をコンデンサーで冷やし燃料にする方法と、比較的きれいな廃食油の場合は熱交換器にて加温後、セルフクリーニング型遠心式清澄機、及び精密濾過清浄機とからなる清澄精製装置にて油脂中の結晶体やバクテリア等の微細な不純物を除去して造られる新バイオディーゼル燃料(NewBDF)を使いディーゼル発電機を稼動します。発電では、ディーゼル発電機の始動燃料としてA重油を使用して暖機運転を行い、エンジン本体及び周辺機器の温度上昇後にエンジンコンデショニング装置により加温調整された新燃料(NewBDF)に切り替えて、ディーゼル発電機を安定的に運転して発電します。

大原エコパーク概況図

バイオディーゼル



新しいバイオディーゼル燃料製造装置

 地球環境を大切にお考えの皆様方に、廃油や廃食用油を使って再生可能なNEW BDFを製造してみませんか。

当社の開発したNEW BDF製造装置にて作られた燃料を使って、中速又は、低速ディーゼルエンジンを稼動して発電機や船舶等に利用できます。

当社のNEW BDF『新しいバイオディーゼル燃料』製造装置の特徴

T、当装置にて出来る燃料油は機械装置のコストから見ても従来のBDFより格安です。

U,当装置はパーム椰子油や動物油脂(魚油、ラード、バターなど)でも利用できます。

V、当装置にて出来る燃料で発電することにより電気と熱エネルギィーの両方を得られコジェネ効果は最適です。

W、当装置にて出来る燃料油はA~C重油相当なので、ご使用に際しては加温する必要が有りますので、自動車などの高速ディーゼルエンジンには使用できません。

X、当装置にて出来る燃料は従来のBDFと同様に漁船などの中速ディーゼルエンジンには20〜50%混合して使用することが出来ます。

Y、当装置にて出来る燃料は100%バイオマス燃料としても使用できますが、廃オイルを当装置にてリサイクルし5%以上混合しても使用できます。


 このような企業、工場、病院、ホテルなどの方にお勧めいたします。

1、
1日に1,000L 以上の廃油、廃食油を産業廃棄物として排出されている企業や工場の方、又は、収集可能な産廃業者、漁協、農協等の組合、団体の方。

2、ディーゼル発電機を常用でも非常用でも設置されている工場、病院、ビル、ホテル等。


 次のようなメリットが御社に生まれます。

1、
廃油の産廃処理に年間700万円以上お支払いの企業の方は20%〜50%削減出来ます。

2、 上記の燃料を使って自家発電しますと、従来の年間電気代800万円以上お使いでしたら15〜40%削減できます。

3、 全て導入にはメンテナンスリースにてご提供いたしますのでご安心です。環境にやさしい燃料としてISO等の認証や御社の企業価値を高めます。


詳しくは下記にお問い合わせ下さい。

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株式会社 フィンセールマリン
〒104-0061
東京都中央区銀座8-21-12
TEL : 03-6770-1111
FAX : 03-5565-5210
e-mail info@cariad.co.jp
http://www.cariad.co.jp/
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記者発表の様子













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